本記事は、弊社のCrimson Hexagonサイト上に掲載している、2018年07月04日付ブログ記事の転載となります。
※ブレインパッドは、2013年より「Crimson Hexagon」と日本国内唯一の販売代理店契約を締結し、ブランド企業を中心に数多くのクライアントにソーシャルメディアアナリティクスツールの導入と活用支援を行ってまいりました。その豊富な実績を評価され、このたび「Brandwatch」からも公式ディストリビューションパートナーに認定されました。
ひと口に「SNS」と言っても、その特徴はさまざまです。
現在主流となっているTwitter、Instagram、Facebookについても、その利用者層やSNSとしての機能、特色はそれぞれ異なります。
その当時の流行で利用者数が変わることもあるでしょう。
では、ソーシャルリスニングをする時には、どのSNSに最も注目すればいいのでしょうか?
効果的なソーシャルリスニングを行っていくためには、その時のトレンド、ターゲットに合ったSNSを活用する必要があります。
自社のターゲットに合っていないSNSからデータを収集した場合、欲しい情報が得られないばかりか、分析の結果ターゲットとマッチしていない施策を行ってしまい、逆効果になってしまうことも考えられます。
今回は、現在主流となっている「Twitter」「Instagram」「Facebook」の3つのSNSについて、その傾向や特徴について解説していきたいと思います。
目次
2018年のSNS動向
ソーシャルリスニングとTwitter
ソーシャルリスニングとFacebook
ソーシャルリスニングとInstagram
まとめ:SNSの特性を知りより効率的なソーシャルリスニングを
2018年のSNS動向
まずSNS全体の大きな流れを知っておきましょう。
ソーシャルリスニングをする際には、「Facebookは社会人向け」「Twitterは若年層向け」などのあいまいなとらえ方をするのは危険です。
各SNSの最新データから具体的な利用者層、機能などによる特徴をリサーチし、それを目的とかけ合わせ、対象とするSNSを決定する必要があります。
また、「ターゲットとする国」も改めて明確にしておく必要があります。
世界で利用者数の多いSNSが国内でもそうだとは限りません。
2018年6月時点の各社の発表によると、国内での利用者数が最も多いSNSはLINEとなっており、約7,500万人もの人が利用しています。
次いで多いのがTwitterの4,500万人となっており、次の項目から解説していく3つのSNSのなかでは、最も多くの人に利用されているものと言えます。
しかし、世界的に見ると若干傾向は異なり、Facebookが1位となっています。2018年3月31日時点での月間アクティブユーザーは20億人以上となっています。
(参照:Facebook公式サイト)
また中国などでは「微信(ウィーチャット)」というメッセージアプリが月間で10億人以上の利用者層を得ているという情報もあり、SNSの世界は常に変化を続けています。
(参照:中国微信、月間ユーザー数が10億人突破 成功のカギは?)
ワールドワイドに展開していくことを考えているのであれば、ターゲットにする地域も意識しつつ分析していくといいでしょう。
ソーシャルリスニングとTwitter
Twitterは日本だけでなく、世界でも使われている人気のSNSサービスです。
ツイート、リツイートに関しては日本語では最大140文字という制限がある分、テキストは端的かつ率直に書かれている傾向があります。
ソーシャルリスニングではキーワードを収集し傾向を分析していくため、「文字数制限がある」という特徴を持つTwitterは不要な情報が入る可能性が低く、相性のいいSNSと言えるでしょう。
また、ほかのSNSに比べて速報性が高いという特徴も持っていて、よりタイムリーな情報が収集できます。
炎上などのリスク対策やプロモーションの効果を早く知りたい場合にも適したSNSと言えます。
年代別の利用者層で見ると、最も多いのが20代、次いで10代、30代となっており、やはり比較的若い世代に対しての分析に向いています。
(参考:総務省「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)
ソーシャルリスニングとFacebook
2018年3月のデイリーアクティブ利用者―14億5000万人
2018年3月31日時点での月間アクティブ利用者数―22億人
(参照:Facebook公式サイト)
Facebookの特徴として、インターネット上のコミュニティというよりも、実生活において関わりのあるユーザー間でつながっている傾向があります。
そのため、「趣味嗜好」よりも「職業」「出身地」などに注目して分析を行いたい場合などは定性的な分析がしやすくなる可能性があります。
メッセンジャー機能などはビジネス上のつながりでも利用されることが多く、利用者を年代別に見ても、最も多いのが20代、次いで30代、40代という構成になっており、社会人をターゲットにして分析していく場合にも適しています。
(参考:総務省「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)
ソーシャルリスニングとInstagram
インフルエンサーマーケティングの注目度が上がったこともあり、Instagramの利用率は増加を続けています。
「インスタ映え」という言葉は2017年の流行語大賞にも選ばれ、まさに2017年を象徴するSNSであったと言えるでしょう。
Instagramの大きな特徴として、「画像がメインになっている」ということが挙げられます。
以前はソーシャルリスニングを行う対象としては難しいとも言われてきましたが、現在ではAIを活用した画像解析ができるソーシャルリスニングツールもあり、コメントやハッシュタグを検索対象とすることも可能なため、マーケティングにおいてもその重要度が上げています。
ハッシュタグを検索対象とすることで、より話題性のある投稿を収集できます。
デザイン性についての情報を収集したい場合、画像に特化して情報収集したい場合などに適していると言えます。
まとめ:SNSの特性を知りより効率的なソーシャルリスニングを
SNSは、サービスによって独自の色があります。
すべてのSNSを対象に分析する、というのもひとつの方法ではあります。
しかし、SNSから得られるデータの量は膨大で、それをうまく活用するためにはデータのブラッシュアップが非常に重要です。
ターゲットや目的を明確にし、それにマッチしたSNSに注目して分析を行っていくことで、効率的な分析が可能になるのです。
これらを参考にして、「より結果につながる」、「より効果的な」ソーシャルリスニングを実現していきましょう。
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