ソーシャルリスニング・ソーシャルデータ分析を行う大前提として、分析対象となる目的に沿ったデータを網羅的に収集することが求められます。
しかし、ソーシャルメディア上のクチコミは自然発生的に投稿されているため、分析用に生成された情報ではありません。そのため、求める情報に対して、実際のクチコミでは同じ表現が使われていない場合もあります。同じ対象物でも「かな・カナ・漢字・英数」「略称」「俗称・愛称」など様々な表記があり、また「打ち間違い・誤変換」「抽象的表現」が成される場合もあるなど、検索条件の設定には精査が必要です。加えて、企業によるプレゼント企画やアフィリエイトなど、分析目的と異なる情報は収集データから除外する必要があります。
そこで、今回は分析したい対象のソーシャルメディア上のクチコミデータを、目的に沿ってより多く収集するためのデータ検索条件の設定方法について、ループス・コミュニケーションズ様より「Apple Watch Series 6」をケーススタディとしてご紹介いただきました。
ソーシャルメディア上のクチコミデータを漏れなく収集するには?
【ソーシャルメディア分析】クチコミデータの収集方法
1.検索条件に着目する
冒頭でご紹介しましたとおり、クチコミデータの特性上、収集データの精度を上げるためには検索条件の調整と工夫が必要となります。
しかし、限られた業務時間内で完璧なデータ収集を行うことは不可能です。そこで、目的に沿ったクチコミデータの収集精度と検索条件を調整する作業量とのトレードオフから、妥協点を見出すことが現実的です。
2.データ分析の目的を明確にする
こちらも冒頭の通り、クチコミデータには同じキーワードが使われていても消費者の感想であったり、企業のキャンペーンであったりと様々な目的が含まれます。
分析したい目的に沿ったクチコミデータ収集を意識することは非常に重要です。
ソーシャルリスニング・ソーシャルデータ分析の目的(具体例):ブランド調査、エンゲージメント分析、インフルエンサー分析、風評リスク対策
3.検索条件を設定する方法と手順
こちらは、実際に「Apple Watch Series 6」をケーススタディとして、その方法をご紹介します。
【ソーシャルメディア分析】クチコミデータを収集する検索条件の設定方法
9月に発売された「Apple Watch Series 6」をケーススタディとして、ソーシャルリスニング・ソーシャルデータ分析においてクチコミデータの特性を理解し、検索条件のキーワードを増やしていく手順についてループス・コミュニケーションズ様よりご紹介いただきました。各手順ごとにキーワード追加がなぜ必要なのか?キーワードを増やすことによって収集データがどの程度増えるのか?など、すぐに実務で活用できるような内容になります。
・製品の正式名称で検索
・「表記のゆらぎ」を検索条件に追加
・「略称」を検索条件に追加
・「俗称・愛称」を検索条件に追加
・「打ち間違い、誤変換」を検索条件に追加
・「抽象的表現」を検索条件に追加
逆に、分析目的に合致しないクチコミデータの除外も重要です。
・「プレゼント企画やアフィリエイト」目的のデータを除外する
・「スパム、BOT」データを除外する
統計学的にも、分析を行う際のデータ母集団の設定は非常に重要であり、結果に大きく影響を与えます。
Brandwatchは、Twitterのオフィシャルパートナーであり、Twitterの全量データにアクセス可能です。
効果的にご活用いただくためにも、是非ループス・コミュニケーションズ様の非常に良質な当事例をご一読いただけますと幸いです。
ループス・コミュニケーションズ様によるご紹介内容の全文は以下よりご確認いただけます。
ソーシャルメディア上のクチコミデータを漏れなく収集するには?
企業紹介:ループス・コミュニケーションズ様
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