こんにちは。ブレインパッドBrandwatchチームの飯塚です。
第26回参議院議員通常選挙が2022年7月10日に行われました。
今回の参院選について、Twitter上ではどのような投稿がなされていたのか、Brandwatch Consumer Researchを使用して、公示日2022年6月22日から2週間経過した2022年7月5日までの期間で、参院選や政党名を含めて投稿されたツイートを収集し分析を行いました。
なお、本記事は、特定の政党や候補者を支持するものではなく、あくまでもツールを使用したソーシャルメディア分析の結果や傾向をまとめたものとなります。
あらかじめご承知おきください。
2022年参院選におけるSNS投稿概要
公示日2022年6月22日から2022年7月5日までの第26回参院選に関する投稿総数は548万件で、公示のタイミングで投稿量が増加しています。
また、前回の第25回参院選と比較し、第26回参院選の投稿数は同期比で20%増加しています。
メンションタイプの割合はリツイート84%、オリジナル投稿8%、リプライ8%とリツイートが高いです。
【2022年参院選】公約別の投稿数
公約別の投稿数を確認しました。経済政策:約57万件→消費税:約44万件→憲法改正:約35万件→社会保障・年金:約30万件→外交・安保:約27万件の順で投稿量がありました。消費税よりも物価高騰や賃上げに関する経済政策が多く投稿されています。
【2022年参院選】公約別の投稿内容
投稿量が多い、上位4つの公約を確認していきます。
経済政策
「物価」という単語からは「物価が上がっていることは自民党のせいではなく、ロシアとウクライナの戦争の影響だ」「91カ国が物価高騰で疲弊している国民のために消費税減税に踏み切っているのになぜ日本はやらないのか」という意見がありました。ロシアのウクライナ侵略に伴う世界的な食糧やエネルギーの高騰で、国民が不安や不満を抱えていることが窺えます。
消費税
「減税」という単語からは「減税は嬉しいけど理想論じゃないのか?」と減税を掲げている党への投稿がみられました。消費税が導入されてから税率が引き下げられたことはないため、実現に期待する国民もいれば不信感を持つ国民もいるようです。
憲法改正
「草案」という単語からは「改憲草案を見ました。憲法改正させないよう投票に行こう」と呼びかけている人や「改憲草案を見たけど改憲したら戦争ができてしまうの?」とロシアとウクライナの戦争も背景にあることから憲法改正に対して不安に思う意見がみられました。
社会保障・年金
「保障」という単語からは「国の経済で弱ってるのに社会保障費より防衛費を増額するのか」と疑問の声や「国防や値上げ対策も大事だけど、もっと教育や社会保障に対して言及してほしい。」という意見がありました。
2022年参院選でつぶやかれた言葉の多いランキング
消費、改憲など公約に関連する言葉も上位にあがっていました。
【2022年参院選】政党別に注目を集めた公約
政党によって、投稿量の多い公約に違いがあるかを比較しました。各党、以下のような特徴的な動きをしていました。
- 自由民主党:憲法改正
- 日本共産党:外交・安保
- 国民民主党:エネルギー・環境
- 公明党:新型コロナ
- 立憲民主党:経済政策
- NHK党:子育て・教育
- れいわ新選組:消費税
- 社会民主党:ジェンダー
- 日本維新の会:エネルギー・環境
最後に:SNS投稿を分類することでより詳細に2022年参院選に対する意見が見えてきました。
いかがでしたでしょうか。
参院選の全体概要から公約別に分類することで、どの公約が注目を集めているのかがわかりました。
また、投稿を政党別に分類し公約を掛け合わせることで各党で関心を集めている公約がわかり、より詳細に今回の参院選に対する意見が見えてきました。
Brandwatch Consumer Researchでは投稿をカテゴリごとに分類、カテゴリごとの掛け合わせをすることができ、このような機能や分析手法を使い一歩深掘りした分析をすることができます。
こちらの記事をご覧になり、少しでもBrandwatch Consumer Researchに興味を持っていただけた方は、是非お気軽にお問い合わせいただければと思います。