こんにちは。ブレインパッドBrandwatchチームの飯塚です。
今回はアカウント運用担当者必見のブログとなっています!
Twitterアカウント分析といえば、フォロワー数、投稿数、RT数、いいね数と基本的なKPI指標の調査が挙げられると思います。
基本的なKPI指標を調査することも非常に重要ですが、どのような戦略でアカウントを運営しているのかを分析することで、自社のアカウント運営に活用できるヒントを得ることができます。
では、Brandwatchを用いてアカウントの投稿内容やユーザーのアカウントへの反応から、そのヒントを探っていきましょう。
※本記事は、あくまでも自社ツール「Brandwatch」を用いたソーシャルメディア分析の結果や傾向をまとめたものとなります。ご承知おきください。
スマートフォン向け人気ソーシャルゲーム3タイトルのTwitterアカウントの投稿タイプ割合
今回は以下のスマートフォン向け人気ソーシャルゲーム3タイトルのTwitterアカウントを対象とし、分析を行いました。
- ゲームA:ストーリーの良さが魅力とされており、十年以上にわたるシリーズものでもあり多くの固定ファンを獲得している
- ゲームB:デザインにこだわりがあり豪華声優陣が彩るキャラクターで、女性人気が強いタイトル
- ゲームC:キャラクターがとても可愛くシンプルなゲーム性ながらも戦略性あふれる戦闘を楽しめる
2023年1月1日~2023年3月24日の期間で、各アカウントの投稿を取得し、投稿タイプを調査しました。
- ゲームAは、Original Postで占められています。グッズやイベントに関する投稿を全て該当アカウントで運用しているためです。
- ゲームBは、他2つのゲームと比較してShare/RTの割合が高いです。これは、グッズやイベント会場を紹介している投稿に対してや、公式アカウントについて引用RTでコメントしているアカウントをRTしているためです。
- ゲームCは、Comment/Replyの割合が他2つのゲームと比較して高いです。これは、ファンアートを載せているアカウントや関係者などの投稿に対し、引用RTで反応しているためです。
投稿ジャンルからわかる各アカウントの運用特徴
各アカウントからの投稿を「イベント告知・キャンペーン・キャラ投稿・ガチャ・メンテナンス・通信エラー・Uncategorised(その他の投稿)」に分類しました。
- ゲームAは、イベント告知とキャンペーンについての投稿が多く、情報を発信するアカウントとしての姿勢が強いのではないかと考えられます。
- ゲームBは、他のアカウントと比較して全体的な投稿ジャンルを満遍なく行っていることがわかります。また、その中でもガチャの投稿量割合が多いことから、キャラクターを最大限のアピールポイントとしていると考えられます。
- ゲームCは、その他にあたるUncategorisedの投稿量が多くなっています。その中で最も注目を集めていたのが、キャラクターのスマホ壁紙配布投稿で、こちらもゲームBと同様にキャラクターがアピールポイントとなっていることがわかります。また他のアカウントと異なり、話し言葉調な投稿文が多いです。これはユーザーへの親しみやすさを演出したいためだと考えられます。
ユーザーの各アカウントへの反応について
2023年1月1日~2023年3月24日の期間でユーザーの各アカウントへの反応を取得し、調査しました。
投稿タイプを見ると、どのゲームもリツイートが最も多いことがわかります。リツイートされている投稿は、ゲームによってタイプが異なっており、ゲームAは不定期に配信されるショートアニメ投稿が反響を得ていました。ゲームBはプレゼントキャンペーン投稿への反響が8割を占めています。ゲームCは、人気キャラクター動画の投稿が多くRTされている傾向がありました。
次にポジティブネガティブの傾向を見ると、ゲームCは他のゲームと比較して、ポジティブな反応が多いことがわかります。ゲームCからの人気キャラクター動画投稿のRTがポジティブの9割以上を占めていました。
分析結果まとめ
どのような戦略でアカウントを運営しているのか
- ゲームA:イベントやグッズ、キャンペーンに関する発信的位置づけ
- ゲームB:キャラクターの魅力推し+ガチャの情報+ユーザーの投稿に反応
- ゲームC:キャラクターの魅力推し+キャンペーン/プレゼント企画の告知+ライトなコミュニケーション
自社のアカウント運営に活用できるヒントを得る
同じスマートフォン向けソーシャルゲームでもアカウントの運営方針の違いが見えてきました。各アカウント、ゲームの魅力をSNSでも活かす戦略をとられていることがわかります。その上で今後のアカウント運営に活用できる示唆は以下のとおりです。
ゲームA
- アカウントからの発信が多く、とても良く運営されていることがわかります。有名な声優陣からリプライ、引用リツイートも多いようなのでそれらのアカウントとコミュニケーションをとることで更にSNS上での盛り上がりが期待できます。
ゲームB
- ゲームAと比較すると「キャンペーン投稿」の割合が低いです。しかしながら、ユーザーの各アカウントへの反応をみるとプレゼントキャンペーン投稿への反響が良いため、キャンペーン投稿を増やすことでTwitter全体での投稿数のみならず、ゲームログイン回数の増加にも繋げることができるかもしれません。
ゲームC
- キャラクターに関するポジティブな投稿が非常に多いです。キャラクターに関する投稿がユーザーから求められているため、キャラクター制作関係者(キャラクターデザイナーや声優)とのコラボをすることで反響を得られるのではないでしょうか。
このように、Brandwatchはビジネスインサイトを見つけ出すための深堀分析を得意としています。
本ブログでは紹介しきれていない分析手法やアウトプットも多数ございます。
SNSアカウント運用の幅を広げたい方や少しでもご関心をお持ちいただけたようであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。