事例のポイント
■ 従来の対面型・不定期の市場調査手法からの脱却
■ 製品開発に、バイアスのかかっていないより信頼性の高い市場調査レポートを提供
■ Brandwatchレポートにより、部署間連携が加速
Konami Europe B.V.(現・Konami Digital Entertainment B.V.)のご紹介
コナミグループのヨーロッパグループ会社。モバイルゲーム、家庭用ゲーム、カードゲーム、音楽・映像ソフト、グッズ等の企画、制作、製造および販売を事業内容とする。
Konami Europe B.V.(現・Konami Digital Entertainment B.V.) 社が抱えていた課題
KONAMIは、グループ対話形式でのマーケティングリサーチ、特定の掲示板やソーシャルメディアをモニタリングし新しいゲームやアップデートに対するゲーマーの反応を調査していました。しかし、この調査方法では、新製品の開発のアイディア調査としては、時間がかかることと、調査用データとして信頼できるものではありませんでした。 また、Brandwatch導入以前は類似ツールの導入はされていませんでした。
課題解決のために行った施策と導入効果
Brandwatchを活用した行った施策
ソーシャルメディアチームはBrandwatchを導入したことにより、週次および臨時のレポートの対象領域を拡大させることができ、レポート内容に広がりと深みをもたらしました。特に、日本の製品開発チームに(確実に声を出す)ゲーマーの意見を適切に届けることができました。
チームは現在、ソーシャルメディア上の意見をゲームプレイ、キャラクター、グラフィック、サウンドなどの基本的なカテゴリにグルーピングしています。そして、その意見のボリュームとセンチメント変化をモニタリングしています。
Brandwatchの導入効果
現在、定期的なレポートが組織間連携を機能的なものにする役割を担うようになりました。開発観点上の優先事項を理解するためにソーシャルメディア上の特定領域を深掘りしたい、と製品開発チームからソーシャルメディアチームにリクエストを出すなどの連携が始まっています。
ソーシャルメディア上の意見はそのほとんどが作為的なものではなく、自然発生的に投稿されています。このような特性をもつデータをもとにした調査は、従来同社が市場調査をしてきた対象者(ソーシャルメディアユーザーよりもすでにその製品に忠実で不満を言う可能性が低いゲーマーで構成されることが多い)よりも偏りやバイアスのかかっていない、という意味で信頼できるものと考えられます。
製品開発チームがクイックリリースの更新に取り組む発売タイミングにおいては、タイムリーな意見を把握しておくことは特に重要です。
まとめ
■ 製品の反応を得るために、ソーシャルメディア活用は市場調査の信頼性向上となった
■ Brandwatchを活用したレポートが部署間連携を促進し、市場の反応をタイムリーに製品開発チームに届けることができた
■ ユーザーの反応における調査項目を今後も拡大させることで、より市場の反応を取り入れた製品開発へとつなげる