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ブレインパッドが得意とするデータ分析は、企業内の製造・開発、営業、物流などあらゆるプロセスを大きく効率化し、イノベーションをもたらす可能性を秘めています。
今回は、その中でもマーケティングプロセスに着目し、データの分析や管理によっていかに「One to One」のデジタルマーケティングを実現している事例をご紹介します。
横浜銀行様は、2000年代からインターネットバンキングやコンタクトセンターなど、実店舗での対面以外のサービスを展開してきました。こうしたダイレクトチャネルでの接客ではOne to Oneの対応がなかなかできないという課題意識から、お客様のライフステージ・ライフスタイルに合わせたアクセスポイントの拡充のためにRtoasterを導入されました。
Rtoasterの導入後、まずWeb閲覧履歴や商品ページへの流入経路に応じてWebサイトのメインビジュアルのメッセージを変える取り組みを進められました。初めて閲覧するのか、どの経路(広告、メルマガなど)から流入したのかによって、お客様の求める情報は異なると考えたためです。
またインターネットバンキングへのログインページを「マイページ」としてリニューアルしたのに伴い、お客様が気になる商品を登録できる「お気に入り登録」機能、関心のあるテーマに沿ったおすすめの商品・サービスに関するコンテンツの提示、インターネットバンキングの利用有無に応じたパーツ配置の出し分けをRtoasterの基本機能によって実現させました。
こうした施策によって、マイページリリース後のPV数13.7%増、それまで把握できていなかったお客様の興味のあるテーマ情報約5万件の把握などの成果が出てきています。こうしたデータの活用によって、横浜銀行様が目指すOne to Oneの対応ができるようになると考えられます。
取得できたデータを活用し、さまざまな施策が展開できます。横浜銀行様は、Webサイトを含むダイレクトチャネルを通じたサービス提供のさらなる高度化を目指しています。
ヤマト運輸様は、宅急便の送り状や請求書・納品書などのビジネス向けツールを提供する会員制のポータルサイト「ヤマトビジネスメンバーズ」を持っています。サービスの拡充、インターフェースの刷新などを目的としてサイトリニューアルを実施した際に、お客様の属性やご利用履歴に応じて表示するサービスを出し分けるようなレコメンド機能を盛り込むことになりました。
サイト全体の改修とレコメンド機能の開発を進めるのは困難でした。ブレインパッドを含めた3社のツール比較を行った結果、ヤマト運輸様の細かいビジネス要件に柔軟に対応できるという理由から、最終的にRtoasterの導入を決断しました。
施策展開に当たり、Rtoasterの「ユーザー分析機能」を用いて最適な顧客セグメントの抽出が可能になりました。サービスページごとのお客様のボリュームや使用デバイスなどの特徴を把握できることで、仮説を立てる際の参考となります。また、ブレインパッドのレポート作成代行サービスである「レポート自動化サービス」を利用して、見たい数字を手間なく入手することで速くPDCAサイクルを回せるようになりました。
導入後、トップページのCTRが導入前の0.01%から1%程度にまで劇的に向上しました。サービス申し込み件数も5倍に向上し、セグメント抽出の方法やレコメンド機能の効果が見えてきています。今後は、現場のドライバーとWeb行動履歴を連携させた施策の実現を目指しています。
歯愛メディカル様は、既存顧客のLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)向上を経営課題としていました。顧客である歯科医院の数は横ばいが続いているのに加え、すでに約90%以上と取引がある状況では、顧客数をこれ以上増加させることは困難です。そのため、自社の成長に向けて既存顧客の「購買頻度」「購買単価」を向上させることが必要だったのです。
LTV向上のためには、お客様のニーズに合った商品提案が求められます。そこで、購買履歴や閲覧履歴からニーズを把握し、レコメンド機能によってきめ細かな提案を実施するなど、ECサイトを中心としたデジタルマーケティングに注力することになりました。そこで、データ活用の専門家であるブレインパッドのRtoasterの導入を決断されました。
単なるツール導入のみならず、ブレインパッドは「顧客定義」から支援を行っています。歯愛メディカル様に対するヒアリング内容を基に顧客セグメントの叩き台を作成し、さらにコミュニケーションを重ねて新たな「顧客定義」を完成させました。また、どのような提案が信頼構築につながるのか、具体的なマーケティング施策の整備も歯愛メディカル様と二人三脚で進めました。こうした戦術を施策に落とし込み、Rtoasterで実現していきました。
具体的には、ECサイトで初めて購入されたお客様を対象としたクロスセル施策です。「初回購入で〇〇ジャンルを購入したお客様は、2回目に〇〇ジャンルを購入する確率が高い」という鉄板パターンをデータ分析によって発見し、Rtoasterで施策として実現させています。
Rtoasterの導入から5か月目以降、月の平均購買単価は10~20%向上しています。マーケティング施策のPDCAサイクルを速く回せるのも、Rtoasterの効果です。今後は商品企画チームも巻き込み、より幅広いデジタルマーケティング施策を展開していく予定です。
ぴあ様の持つ「チケットぴあ」は、1,700万人を超える会員数を誇る国内トップシェアのチケットサイトです。会員の好みに合う形でメールマーケティングを強化したいと考え、ぴあ様はマーケティングオートメーション(MA)ツールを探していました。しかし、音楽・スポーツ・演劇などジャンルが多様であることや会員の好みを把握する難しさ、そして何よりデータ量が膨大であることが大きなハードルでした。
そこで、「Probance」を導入するとともに、会員の細かな好みに応える独自のマッチングエンジン「Conomi(このみ)」をブレインパッドが実装することになりました。膨大かつ複雑な構造を持つデータを、迅速かつ安定的に処理できるようDMS(データマネジメントサービス)で管理するようデータ基盤を構築しています。
これによってメール配信にかかる工数の削減につながるとともに、従来のメールマガジンに加えて月に数百万通の高精度なレコメンドメールを配信できるようになりました。導入から2か月で開封率や訪問率が1.5~2倍、CVRは1.5倍も当初の目標を上回る成果を見せています。
今後はProbanceの活用を進め、集客から購買、そして再訪問に至るカスタマージャーニーの流れを作れるような施策を展開していく予定です。
ふるさと納税サイト「さとふる」を運営するさとふる様は、テレビCMを始めとする認知拡大系の広告キャンペーンを多数展開し、サイト来訪者の増加には成功していました。しかし寄付額の目標達成には至っておらず、お客様の属性や寄付実績の有無などによる情報の出し分けのようなWeb接客を可能にしたいと考えていました。
ツール検討の結果、さとふる様のニーズに最も応えているとの判断からブレインパッドのRtoasterが選ばれました。Web接客やレコメンド機能、メール連携、デジタル広告連携に対応しているのに加え、導入実績が豊富であること、コスト、ユーザーインターフェースなども選定根拠です。
最初に「初回来訪」「非会員」「寄付実績のない会員」「寄付実績のある会員」の4つにお客様のセグメントを分けて、トップページのバナーを出し分ける施策を実施しました。これだけでも、開始から2週間でCVR2.07倍に向上するという成果が見られたことから、さとふる様はメールのパーソナライズ配信やデジタル広告のセグメント連携などにもRtoasterを活用していく方針です。
RtoasterやProbanceの活用によって、データドリブンなデジタルマーケティング施策が実現します。実績豊富なメンバーも多く、業界や顧客属性などによって異なるニーズにも対応可能です。興味がございましたら、ぜひ一度お問い合わせいただけたら幸いです。
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