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最終更新日:2023.11.28
※本記事は、ブレインパッドが運営する人工知能ブログ「+AI」に掲載されている記事の転載版になります。
これまでの担当者の経験や勘に依存した業務から脱却しデータ活用を加速するため、一般社員のスキル底上げを検討するクライアントの育成要件を定義。それを満たすための人材育成サービスを開発・提供しました。
クライアントが定める人材要件に必要なスキルを全て修得できるコンテンツとして、事前にヒアリングした受講予定者の部署や仕事内容の情報から逆引きするかたちでデータ分析・統計学の基礎を習得するためのeラーニングを提供しました。また、eラーニングの理解度把握のための確認テストを制作・実施しました。現場での使用を意識した問題と、解説の充実により、高い学習効果を実現しました。
要件が「データをビジネス現場で使いこなせる人材」を育成することであるため、極力数式は使わず、統計用語を多用しないこと、そして現場の行員がイメージしやすい事例を採用しました。
さらに集合研修では、eラーニングより深掘りしたデータ分析手法の講義とケーススタディ、その手法を活用した総合演習を組み合わせた演習主体の研修を提供しました。
銀行には通貨取引のレコメンドや、1日数兆円にのぼる資金取引の予測など、過去のデータが役立つ場面が多数存在します。ただ、従来は担当者の経験や勘に依存する部分が多く、部分的にデータ活用を推進するにとどまっており、FinTechの潮流をとらえることが困難なばかりか、デジタルトランスフォーメーションへの組織的な対応に足かせになるリスクも持ち合わせていました。
eラーニングは2019年10月の開講時点で1,500人に受講をいただきました。想定以上の応募で受講者を抽選で決めることになったeラーニング後の演習主体の研修の総合満足度では、第1回では84.9%、第1回の回答を基に講義内容を微調整した第2回では98.9%の受講者に「満足」と回答いただきました。研修の実施と並行して、全社員が使えるデータ活用の共通基盤も整備。パブリッククラウド上にBIツールなどを導入し、必要なデータ活用環境を各部門が立ち上げられるようにしたことでデータ活用が活発化しました。
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