COLUMN

メールを送り過ぎてませんか?

はじめに

こんにちは、株式会社ブレインパッドでマーケティング・オートメーション(MA)ツールのプロダクトマネジャーを務めている伴野です。

マーケティングにおいて「メール」は、今後も効果的で重要なチャネルとして利用され続けます。しかしながら、メールマーケを適切に管理されていない場合、以下のような負のサイクルに陥っている可能性があります。本ブログではこれらの解決策について、解説します。

・「受信者の反感」⇒「ブランド力の低下」⇒ 「購読解除」
・「開封率・クリック率の低下」
・「スパム、迷惑メールの可能性」⇒「キャリアブロック」⇒「到達率の低下」
・「メッセージ性が弱くなる」⇒「メールの価値低下」⇒「重要なメッセージが届きづらくなる」
・「リソースの無駄使い、無駄打ち」⇒「高コスト」

メールマガジン、ちゃんと配信量をコントロールできていますか?

   

メールマーケティングにおいて、「入会フォロー」「誕生日フォロー」「購入フォロー」「カートフォロー」「クーポン」「ニュース」「定期メルマガ」など様々な施策があります。定期購買するような業界や人材業界では、事業者側の都合で、1日に何通も同じような広告や商品の紹介を顧客へ訴求する場合があります。このような配信は、メールを受信するお客様にとっては、重複した内容を受け取っている印象となりメール開封へのハードルが上がってしまうことが考えられます。メール配信が続くと不要とみなされてしまい迷惑メールに振り分けられてしまう、購読解除をされてしまうなど、お客様にリーチできない状況に陥ることは、機会損失につながってしまいます。

このような状況を回避するには、以下の3つの観点で、配信量を調整していく事が重要です。

・配信量のコントロール
・優先順位のコントロール
・ちょっとした気遣い

それでは、具体的に見ていきましょう。

メッセージ性が薄まらないようにするには

1.配信量のコントロール: 

お客様にメールを送り過ぎているか否かの判断は、「購読解除率」が上昇しているか、「開封率」が全体的に低下していないかを確認する必要があります。もし、これらの数字が悪化している場合は、顧客別に1日や1週あたりの配信量を見直しましょう。

配信量を調整するには、以下の2通りの方法があります。

・顧客別に1日あたり、1週あたりのキャンペーンの配信数を数えて、一定数以上は配信しない制御を加える。
 例:A顧客に1日に2本のキャンペーンを既に送付しているのであれば、3本目は控える。

・メール配信システム内で、配信通数管理機能などを利用し、自動制御する。

前者は、手動で対応するため運用のハードルが高いですが、緻密に実績データを集めて、配信量を調整する事で顧客の不愉快感を抑える事ができます。後者は、システムに任せるため、非常に簡単に実現できます。メール配信システムを選択する場合「配信通数を制御できる機能」があるか確認する事をおすすめします。

2.優先順位のコントロール: 

上記に加えて、「必ず届けたいメール」と「届けたいが優先順位の低いメール」を分別する事もおすすめします。
お誕生日クーポンや、優良会員限定の特典などは、「必ず届けたいメール」に該当するので、配信量の調整を問わず、お客様に送ったほうが良いでしょう。しかし、問題は、「届けたいが優先順位の低いメール」が混在した場合です。例えば、定期ニュースや全顧客に対してのキャンペーンメールなどがお誕生日クーポンの配信時期と重なった場合、お誕生日クーポンがメールボックスに埋もれてしまい、必ず届けたいメールであるにもかかわらず読まれなくなる可能性があります。これでは、せっかく実施したメール配信も顧客には届かない可能性があり非常にもったいないです。「必ず届けたいメール」以外は、送信量のコントロールを意識することが重要です。

3.ちょっとした気遣い: 

何度も同じ商品やサービスの紹介をメールで受け取るとうんざりしますよね。一度、紹介した商品やサービスは、メールの案内から一定期間を除く事をおすすめします。例えば、冷蔵庫など電化製品を購入して、翌週にも同じような商品の紹介があった場合に、そのお客様にとってそのメールは必要な情報でしょうか。おそらく多くのお客様側にとって購入後の商品案内メールは不要であり、そのブランドから配信される今後のメールを見る気をなくしてしまう可能性があります。お客様の購入期間の頻度も考慮し、特定の期間は商品を紹介しないという配慮が顧客との関係を長く続けるコツです。

「埋もれないメール」、「読まれるメール」が鍵です。

まとめ

本ブログではちょっとした配慮で、メールが読まれる仕組みを紹介してきました。
配信量をコントロールする事で、本当に届けたいメールを顧客に届けることができ、開封率が上がる可能性が高くなります。また、無駄打ちを解消することで、コストを抑えることも可能です。迷惑メールへ振り分けられる可能性も減り、メール到達率の向上にもつながります。メールは誰でも手軽にできるマーケティングだからこそ、負の側面も意識し(メールが埋もれないように)、配信を行っていくことが重要です。

メールの送り過ぎについて、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

弊社が扱うMA(Probance)では「プレッシャーコントロール」という機能があり、顧客ごとに1日あたり1週間辺りの配信数を制御する事が可能です。メール配信に課題を抱えている方、ご興味がある方がいらっしゃいましたら、弊社へ是非お声かけください。


株式会社ブレインパッド
マーケティングオートメーション(MA)ツール「Probance」プロダクトマネジャー 伴野雅弘

 

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