パーソナライズとは、顧客の属性・行動データ履歴といったデータを基に顧客ニーズを把握し、適切な商品・サービスなどを提供する手法です。この記事では、パーソナライズの具体的な例や成功例などを業種別に紹介します。パーソナライズとは何なのか、メリット・デメリットについては下記の記事を御覧ください。
【関連】パーソナライズとは?デジタルマーケティング戦略における意味や活用方法
業界別!パーソナライズの活用事例を紹介
パーソナライズの活用事例を業界ごとにわけて紹介します。
通販・ECサイトでの活用事例
株式会社フェリシモ
株式会社フェリシモは、自社企画商品を中心にさまざまな商品やサービスをカタログやECサイトを通じて販売しています。顧客情報や商品情報など膨大な量のデータを接客や顧客育成に活用したいという思いから、パーソナライズを導入しました。
基幹システムの情報をパーソナライズにそのまま活用することで、キャンペーン利用率の向上や有料会員サービスの継続率アップを実現しています。
基幹システムにあるデータをRtoasterに蓄積し、チャネル横断のCMSとして活用。
社内の業務改善と顧客育成に貢献してくれました。
エノテカ株式会社
エノテカ株式会社はワイン専門の輸入業者で、国内外の自社店舗や卸売、ネット通販などでワインの販売をおこなっています。実店舗でソムリエがワインを選ぶような商品提案をしたいという思いから、パーソナライズを導入しました。
味わいを数値化してアルゴリズムを開発することで、パーソナライズ化したレコメンドが可能となり、おすすめ枠からのワイン購入数が前年度比較の約1.5倍に増加するという成果を上げています。
オンラインでもソムリエの接客を。幅のある提案で、お客様にもっとワインを楽しんで頂きたい。
株式会社さとふる
株式会社さとふるは、ふるさと納税サイトである「さとふる」を運営しています。顧客にあわせた情報発信やWeb接客、返礼品のレコメンドなどを提供したいという思いから、パーソナライズを導入しました。
「初回訪問」「非会員」「利用実績のない会員」「利用実績のある会員」の4つに分類し、それぞれに対応したバナーを提示することで、該当バナーのコンバージョン率が2.07倍と大きく向上しました。
Rtoasterなら、Web接客、お礼品レコメンド、メルマガ連携、デジタル広告連携のすべてに対応できる。それが一番の決め手でした。
製造業・メーカーでの活用事例
株式会社SABON Japan
イスラエル発祥の株式会社SABONJapanはバス&ボディコスメの販売をおこなっています。SABONでは、店舗で得られる体験価値をWebサイトでも提供したいという思いがあり、パーソナライズを導入しました。
顧客のステータスにあわせたトップページの表示により、コンバージョン率が平均41%上昇、「香り」に基づくレコメンドの採用で他のレコメンドよりもコンバージョン率が30%向上と成果を上げています。
SABONが大切にしている「体験価値」を一緒に考えられるパートナーの存在はとても重要です。
株式会社ピーチ・ジョン
株式会社ピーチ・ジョンは、ランジェリーを中心に、ファッションやルームウェアなどのアイテムを販売しています。ピーチ・ジョンでは顧客それぞれにあわせた商品のレコメンドやコンテンツを提供したいという思いがありました。
閲覧内容などを参考にして顧客の興味にあわせたバナー表示、特集のレコメンド、クーポンの提供と利用促進、バリアブル印刷など幅広いマーケティングにパーソナライズを活用しています。
レコメンド以外にも幅広い活用が可能です。Rtoasterは、ピーチ・ジョンのカスタマーデライト向上に大きく貢献してくれました。
株式会社自由が丘フラワーズ
株式会社自由が丘フラワーズは生花の仲卸を中心として、生花の仲卸ECサイトの運営も手掛けています。生け花の講師やハンドメイド作家から個人の顧客まで、多彩な顧客のニーズに応えたいという課題がありました。
商品カテゴリのインデックスに購入履歴などを参考としたレコメンド表示、ユーザー行動をスコアリングしてトップページバナーのパーソナライズ化などをおこなっています。
季節性があり多くの商品を取り扱うEC運営で商機を逃さない為にはRtoasterでのパーソナライズが必要不可欠でした。
出版・メディアでの活用事例
株式会社J-WAVE
株式会社J-WAVEは、関東を中心としてFMラジオ放送をおこなっています。リスナーの属性や興味関心に対応した番組情報を提供したいという課題がありました。
リスナーの視聴データを蓄積して興味関心のあるジャンルの特定、閲覧コンテンツの類似性からのレコメンド、初回訪問時のアンケート表示などをおこなっています。これにより、レコメンドしたコンテンツのCTR(クリック率)率が10%~15%とよい状態で推移しています。
初回利用のリスナーにも興味・嗜好にぴったりな情報を提供し、閲覧データに頼らないパーソナライズを実現できました。
航空・旅行業界での活用事例
日本航空株式会社
日本航空株式会社は航空事業を手掛けており、国際線・国内線・ツアーなどをWebサイトでも販売しています。顧客のニーズにあわせた商品やコンテンツの提供をしたいという思いから、パーソナライズを導入しています。
日本航空では、「IPアドレス」「閲覧履歴」「属性情報」「予測分析」の4ステップを経てレコメンドをおこなっており利用方法は年々高度化しています。インタビュー時点では、常時100本、年間1,000本以上のルールベースレコメンドを実施。バナーの出し分けにより、多くの施策でクリック率が2~3倍向上しました。
Rtoasterを10年以上使い続ける理由は「ハイパフォーマンス」「ユーザーフレンドリー」であること。100万人に100万通りの提案を行うような究極の1 to 1マーケティングを目指したい。
ゆこゆこホールディングス株式会社
ゆこゆこホールディングス株式会社は、温泉旅館・ホテル予約サイト「ゆこゆこネット」を運営しています。顧客のニーズにあった提案をし、顧客ロイヤルティを高めたいという課題がありました。
非認知の場合はデジタル広告とWebサイトのパーソナライズ、初回利用者にはレコメンド、リピーターには閲覧履歴などを参考にしたパーソナライズをおこなっています。これにより、コンバージョン率が2.5倍に向上しました。
Rtoasterは、ゆこゆこの「デジタルマーケティングハブ」。
扇の要(かなめ)として新規顧客の開拓からLTVの最大化まで、非常に重要な役割を担っています。
金融機関での活用例
横浜銀行
横浜銀行は、神奈川・東京を中心に首都圏型の地方銀行として金融サービスを提供しています。Webサイト上などでも実店舗同様に顧客のライフステージやライフスタイルにあった対応をしたいという目的からパーソナライズを導入しWebサイトのOnetoOne化を目指しました。
パーソナライズの活用により、顧客の興味のあるテーマが把握でき、それぞれにあわせたコンテンツや金融サービスの提供が可能となりました。
お客様のニーズを理解することで、
より深い絆でお客様と結ばれる横浜銀行でありたいと考えています。
まとめ
インターネットやスマホなどの普及で顧客の購買行動が変化しており、パーソナライズの重要性が高まっています。パーソナライズを活用することで顧客の特性や興味関心などにあわせた情報の提供や効率的なマーケティングをおこなうことができ、顧客体験(CX)や顧客満足度の向上が期待できます。
ブレインパッドのRtoasterは、あらゆる顧客データを統合・分析し、精度の高いパーソナライズを実現するCDP/プライベートDMPです。データの収集から分析・可視化、あらゆるツールへの連携までワンストップで提供しています。連携先も豊富なため、現在活用されているツールやシステムとの組み合わせも可能です。ぜひお気軽にお問合せください。
記事公開日:2022年9月6日
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