ブレインパッドが現地から速報!Google Cloud Next 2025:AIエージェントとクラウドの最新動向:Day 2

公開日
2025.04.11
更新日
2025.04.14
Google Cloud Next '25 現地から速報レポート AIエージェントとクラウドの最新動向 Day 2

本日も現地の様子をお伝えします!
昨日はKeynoteなど、参加メンバー全員で視聴するセッションもありましたが、本日はそれぞれが興味あるセッションに参加し、現地での熱狂を体験してきました!
中でもDeveloper Keynoteは世界中から技術者が集い、Google Cloudの最新動向に触れました!

Developer Keynoteについて

昨日のOpening Keynoteと同じ会場であるMichelob Ultra Arenaで開催されました。昨日と同じくほぼ満席でした。

「次世代のエージェントアプリケーション開発の加速」「ソフトウェアエンジニアリングの生産性向上」「Geminiモデルによる革新」という主に3つのテーマに焦点が当てられ、多数のデモを交えながら発表が行われました。
簡単に発表内容をダイジェストでお届けします。

1.次世代エージェントアプリケーション開発の加速

Agent Development Kit (ADK)、Agent Engine、Agent Spaceという新しいフレームワークと製品が紹介されました。

  • ADK:PythonSDKでありエージェントの構築を支援
  • Agent Engine:エージェントの実行をサポート
  • Agent Space:組織内でエージェントを共有・利用・管理するためのハブ
Google Cloud Next '25会場の様子

専門エージェントが連携するマルチエージェントシステムの構築に関する発表も行われました。

  • 異なるエコシステムやベンダーによって構築されたエージェント間の連携を容易にするための「Agent to Agent Protocol (A2A)」が発表されました。
  • 複雑化したマルチエージェントに対応するためか、「Cloud Assist Investigations」という新機能が紹介されました。エラー発生時にGeminiを活用してログから問題箇所を特定し、修正案を提案してくれるデバッグ支援ツールです。
Google Cloud Next '25会場の様子

2.ソフトウェアエンジニアリングの生産性向上

開発者が使い慣れた環境でAIを活用できる選択肢を提供することで、開発を加速させ、開発ライフサイクル全体のクラウド運用効率化を支援します。

  • Gemini Code AssistのIDE連携:Windsurf、Cursor、IntelliJ(GitHub Copilot経由)など、様々なIDEで利用可能になります。デモでは、各IDEでGeminiを活用し、コード生成、リファクタリング、テスト作成を行う様子が紹介されました。
  • Vertex AI Model Garden:Geminiだけでなく、Llama 3、Claude 3.5 Sonnet、Gemma 2など、200以上の最新モデル(Google自社およびオープンソース)を利用・デプロイできます。デモでは、外部のClaude APIからModel Garden上のClaudeに短いコード変更で切り替える様子が紹介されました。
Google Cloud Next '25会場の様子

3.Geminiモデルによる革新

全体を通して、Geminiモデル(特にGemini 2.5 ProやFlash)の長いコンテキストウィンドウ、マルチモーダル(画像、動画、音声)の処理能力・推論能力に関する事例が紹介されていました。

  • メジャーリーグベースボール(MLB)事例:ハッカソン勝者によるデモでは、特別なカメラなしで、通常のビデオ映像からGeminiを使って投手のピッチングフォーム(バイオメカニクス)を分析するアプリケーションが紹介されました。Geminiが動画や画像などの視覚情報を分析することで、人間の目では捉えきれない情報から客観的な分析や、視覚的なタスクをサポートする可能性が見えてきました。
  • Sphere/Wizard of Oz 事例:Google DeepMindの最新動画モデル「VEO 2」を活用し、古い映画を高解像度化、フレーム外を描画補完、登場人物を再生成するなど、エンターテイメント分野での応用可能性が示されました。
Google Cloud Next '25会場の様子

Developer Keynoteのまとめ

エージェント技術の発展、開発者の生産性向上、そしてGeminiモデルの目まぐるしい進化に改めて驚きを感じました。お客様へよりよいサービスを提供できるようにこれまでにないスピード感を持って技術をキャッチアップしていきたいと思います!


学習・参加型ブースへの参加

本日は、現地で開催されるEXPO内でブレインパッドが実際に体験したブースについてもご紹介したいと思います。

Google Cloud Next '25会場の様子

ひとつ目は「Quick Build Game Show」です。
対戦型のブロック組み立てゲームで、参加者はお題(例:Speedy Rocket)に沿っておもちゃのブロックから適切なパーツを拾い上げ、制限時間内にお題により近いものを組み立てた参加者が勝利するというゲームです。

Google Cloud Next '25会場の様子

我々ブレインパッドメンバーも早速挑戦してみます。

Google Cloud Next '25会場の様子

ゲーム中は各参加者の組み立て状況をカメラで撮影し、Google CloudのGeminiが都度実況をしてくれます!

ゲームの結果は…

Google Cloud Next '25会場の様子

見事1位を獲得!Geminiからもポジティブなコメントの連発でした!

結果的に組み立てられたものに対するコメントだけでなく、リアルタイムに作り上げている様子を認識し、お題の完成に対して何が足りないか、現在どんな様子かなどのコメントが高精度で行われており、改めてGeminiの能力の高さを感じることができるブースとなっていました。

ふたつ目は「Quizathon」です。
Google Cloud製品を活用したModernization、Automation、Data Defenseのよう各分野に分かれた10問の出題に挑戦し、80%以上の正解でバッジがもらえるというブースです。
今回はModernaizationの分野に挑戦してみました。

Google Cloud Next '25会場の様子

基礎的な用語理解の問題から難問まで様々な出題がされましたが、無事合格することができ、記念のバッジをゲットしました!

Modernaizationの分野の合格記念バッジの写真

ご紹介した2ブースの他にも様々なブースがあり、最新動向を情報としてキャッチできるだけでなく、実際に体験しながら現在のGoogle Cloudの技術・製品・情報に触れることができるよう趣向が凝らされており、どのポジションの方でも楽しめるイベントとなっている点が非常に印象的でした!

なお、昨日のレポートにも掲載したGoogle Cloud×バスケットボールブース(シュートフォームをもとにAIがアドバイスをくれるというもの)については驚きの3時間待ちで、泣く泣く諦めることとなった一同でした。

現地からのレポートはいよいよ次回が最後となります。残り一日をぜひお楽しみに!


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株式会社ブレインパッドについて

2004年の創業以来、「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」をミッションに掲げ、データの可能性をまっすぐに信じてきたブレインパッドは、データ活用を核としたDX実践経験により、あらゆる社会課題や業界、企業の課題解決に貢献してきました。 そのため、「DXの核心はデータ活用」にあり、日々蓄積されるデータをうまく活用し、データドリブン経営に舵を切ることであると私達は考えています。

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