イベント通信
公開講座(2021年9月)開催レポート
2021年10月06日
皆さんこんにちは!ブレインパッドの摂待(せったい)です。
本日は9月度に行われたデータサイエンティスト入門講座(公開講座)の開催の模様をお伝えします。
今回も当社・白金台オフィスの会議室から Web会議システム(zoom)によるLive配信で講座を開催しました。4度目の緊急事態宣言下での開催となったため全参加者が全国各地からオンラインで参加いただきました。
当社の講座では事前に受講者に対して受講目的や動機をヒアリングさせていただくのですが、やはり国内企業のDXの取り組みに対する熱量が高まっていることもあり、この9月の参加者もDXに関連するキーワードが並んでいました。加えて、ここ最近の傾向として幅広い業界からご参加いただく機会も増えており、我々としても可能な限り多くの方に学びを深めてもらうことを意識した講座の進行を心掛けています。
事前にヒアリングする受講目的(一部を抜粋)
・DX案件に対応するための、データサイエンスに関する基礎知識の習得したい。自社のデータ活用に向けたスキルアップも目指している。(システムインテグレータ勤務・男性)
・主にAIを活用したDX施策を推進していくうえで、技術者と小売現場を橋渡しできるようなトランスレータ人材を目指している(総合商社勤務・男性)
・医薬品のデジタルマーケティング施策立案、デジタルソリューションを用いた医薬品営業活動高質化策立案をするための基礎知識として機械学習を習得したい(製薬会社勤務・男性)
・需要が高まっているデータ分析・活用案件に参画できるよう体系的に知識・スキルを獲得したい(通信事業者勤務・男性)
そこで本日はDX人材の育成という側面からみた当社の講座の特徴やメリットも併せてお伝えします。
当社講座の特徴
まず当社の講座は、講義と演習パートをバランスよく取り入れており、知識習得だけに偏らない実践的かつ再現性を意識した講座を提供しているのが特徴です。特に演習の際にグループワーク形式を採用しているのも、現場の実務に近いプロジェクト組成を意識した学びの機会を提供することを目的としています。
ここからは当社の講座がどのようにDX人材の育成に効くのかという点について紹介していきます。
そもそもデジタル時代に求められるDX人材とは
経済産業省による、DX人材の定義(※)では下記のとおり定義されています。
● DX 推進部門におけるデジタル技術やデータ活用に精通した人材
● 各事業部門において、業務内容に精通しつつ、デジタルで何ができるかを理解し、DXの取り組みをリードする人材、その実行を担っていく人材
また DXを推進する6つの役割と必要なスキルとして次の6職種を定めています。
● ビジネスプロデューサー…企業の戦略や戦術を理解し、企業全体のDXを統括する
● ビジネスデザイナー…具体的なビジネスモデルやビジネスプロセスを描く
● アーキテクト…DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計する
● データサイエンティスト…収集されたデータを解析する人材
● UXデザイナー…DXやデジタルビジネスに関して、ユーザに対するデザインする
● エンジニア…デジタルシステムの実装やインフラ環境を構築する
※経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(通称、DXガイドライン)」(2018年)https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004.html
今回の講座受講者に話を訊いてみると、データサイエンティストを意識して受講されるケースが多いと思いきや、詳しいご事情を伺うと「データサイエンティスト」としての役割だけでなく「ビジネスデザイナー」や「エンジニア」、中には「ビジネスプロデューサー」や「アーキテクト」を兼ねている方もおり、データ分析に限らない幅広いビジネス課題を抱えている状況がわかっています。
データサイエンティスト入門講座(公開講座)がDX人材育成に効く理由
ここからは当社の講座がDX人材育成にどのような役割を果たしているのかを4つの観点からご説明してまいります。
1)デジタル技術を直に触って、新しい価値観に触れる経験ができる
当社の講座では、SQLやPythonなどの環境構築から自分で行い能動的にデジタル技術に触れていただきます。普段のお仕事とは違ったシチュエーションで、業務改善や新価値創造を意識して取り組むことで新たな視野が広がり、デジタルの世界を肌で感じながら実践をしてもらうことを目的としています。
一般にデジタルというと利便性や自動化といったプラスの側面や難しいといったネガティブな印象が強調されがちですが、当社の講座を通じてデジタルを活用するための事前準備や実行プロセスをご自身で実施いただくことで、意識変革を図っていただきます。
2)統計的知識の活用・経験ができる
目の前にあるデータに対して統計的知識を適用して、その結果を考察・意思決定に活かす経験は大きなプロジェクトの一部メンバーにしかできないことです。しかし当社の講座では、プロジェクトの導入から結果の導出まで一貫して関わることで、そこで起こる課題・施策立案などのデータ分析業務に関する業務フローを体感いただける構成になっています。
3)総合演習を通じた言語化とプログラミング能力の活用経験ができる
よくDXの取り組みは一説に”何でもあり”の総合格闘技に例えられます。その中でも重要な能力の1つに「言語化能力」と「プログラミング能力」があると考えています。ここでいう言語化能力とは「データ分析結果を理解・解釈して具体的な成果に結びつく行動を設定できること」をさし、プログラミング能力は読んで字のごとくプログラミングを概念的に理解し、自らアウトプットできる力をいいます。
当社の講座では、エクセル、プログラミングを使ったデータ操作や加工、可視化など様々なテクニックを扱うのは勿論のこと、それらのテクニックを駆使して導出した結果に対して、しっかり解釈・活用する目を養っていただくことを重視しています。さらには、新たな課題や仮説を立案して、つぎの改善を繰り返すことも推奨しています。なぜならば、それらの行動を繰り返して昇華することによってスキルや知識が概念化され、経験として蓄積して始めて実現場で使えるようになると考えているからです。
4)ファシリテーションやチームメンバーとの共創体験ができる
企業内でDX推進を行う場合、様々な部門からバックグラウンドのメンバー異なるメンバーで組成されることも多いため、メンバー同士の対話と協力関係が必要不可欠です。当社の講座では、様々な業界から参加されるバックグラウンドが異なるメンバーと、デジタルを通じて対話することで、新しい付加価値やアイディアを創造いただく体験を行っていただきます。このことによりデジタルやデータを通じて商品・サービスを開発・改善したり、広めたりするため臨場感の高い共創体験をしていただきます。
5)ビジネスとの繋がりを意識した経験ができる
個人やチームとしてどんなに高度なデータ分析スキルを持っていても「データ分析」はあくまで目的達成の手段の1つです。当社の講座で実施するグループワークでは必ずビジネス上の達成目的や目標を掲げてデータ分析を行っていただきます。それは、データ分析が最終目的にしないことを強く意識していただくことや、その結果をどう活用するかを根本から捉えて熟考してもらうことがビジネス現場での成果に繋がると考えているからです。
担当講師からのコメント(小俣講師)
業務でデータ分析を行い始めた方から多く受ける質問に「何を分析すれば業務に役立つのか分からない」というものがあります。この質問に応えるべく、弊社が提供している講座では、ビジネス課題からスタートするデータ分析総合演習を実施しています。9月に実施した講座でも「業務でデータ分析を始める時に、どこから行えば良いのか見えてきた」「講座のねらいであるデータ分析の一連の流れをまさに体感できた」という声を頂きました。12月の講座でも受講者の皆様に、データ分析業務を実感できる講座を提供できるよう準備を進めて参ります。
さて、データサイエンティスト入門講座(公開講座)の特徴やDX人材育成との関連性は伝わりましたでしょうか。
DXが企業活動の中心を迎える大転換期に、当社の講座で新たな挑戦や更なるスキルアップを志す皆様を、当社は本気で応援しています。また、データを活用して業務上の課題解決やプロジェクトの推進等に取り組みたいとお考えの皆様のご受講を、当社スタッフ一同、心よりお待ちしております。
次回のデータサイエンティスト入門講座(公開講座)の開催は12月になります。
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◆◆ 直近開催のブレインパッド講座「データサイエンティスト入門研修」のご案内 ◆◆
・2021年12月01日(水) 『これからはじめるデータサイエンス入門』
・2021年12月02日(木)~12月03日(金) 『SQLによる集計・分析』
・2021年12月06日(月)~12月08日(水) 『現場で活かせる統計解析実践』
・2021年12月09日(木)~12月10日(金) 『機械学習による問題解決実践』
・2021年12月13日(月)~12月14日(火) 『Pythonではじめるディープラーニング入門実践:画像解析入門』
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