DX・AIデータ活用人材育成研修 株式会社ブレインパッド

イベント通信

公開講座(2022年9月)開催レポート


2022年10月14日


皆様こんにちは、ブレインパッドの小林です。

猛暑も落ち着き、肌寒くなってきた今日この頃です。

さて、新型コロナが発表されてから約2年ほど経ちましたが、収束することなく6月下旬に第7波が発表されましたね。データサイエンティスト入門研修(公開講座)も2020年6月からオンライン研修に切り替わり、現在もオンライン研修で実施しています。

当時はオンライン化に向けた準備や慣れない部分もあり、運営も一苦労でしたが、今では板についてきつつ、オンライン研修やオンライン会議自体も日常に浸透してきたものです。

そんな情勢を踏まえ、今回は受講後アンケートの結果を交えて「オンライン研修に切り変わってからの2年間を振り返ってみる」をお届けします!

 
トピック
1.オンライン or オフライン どっち?
2.オンライン研修に対するご意見
3.オンライン研修に向けた取り組み
4.さいごに

 

1.オンライン or オフライン どっち?

まずは受講者の方はオンライン or オフラインどちらを希望されるか、定量的に見ていきましょう。

オンラインオフライン希望調査結果
 

オンライン研修当初の2020年度は「オンライン希望」が約40%、2021年度は10%ほど上昇して約50%、2022年度では37%と、2020年度時と同程度の割合まで減少した結果となりました。

2022年度の内訳をみてみると、「オフライン希望」の割合は2020年度と同程度、「どちらでも参加したい」の割合が他の年度と比べて最も高い35%となりました。下記で紹介するコメントから推測するに、オンオフどちらも一長一短があることを実感・理解し、「どちらでも構わない(どちらでも対応できる)」と意識が変わってきたのかもしれませんね。

 

2.オンライン研修に対するご意見

次に定性的なコメントからそれぞれのポジネガ意見を見ていきましょう。この2年間を比較してみたかったのですが、年次による意見の変化は見られませんでした…。それでは、オンライン化に対するポジネガ意見をそれぞれご紹介します。
オンライン化について 賛成派の意見
 ①時間の融通がききやすい
・移動が無いので、講義の前後で通常業務と切り替えができるため
・子どもがいて短時間勤務のため外での教育を受講することが時間的に難しく、オンライン研修なら自宅で受講できるため
 ②首都圏以外の居住者でも気軽に参加ができる
・オフラインだと、関東圏以外は受講可能日が限定されると思うため
・オフラインでは2.5日を割くのが難しいので、オンラインでの研修は大変助かります
オンライン化について 改善要望
 ①講師とのコミュニケーション
・講師への質問はやはりオフラインの方が良いなと思いました
・対面の方がコミュニケーションが取りやすいから
 ②受講環境の構築・準備
・環境面で差が出やすい研修のため、各自PCにインストールするのではなく前もって用意されたPCを利用したい
・自分含め、チームメンバーの通信が切れることが多発したため、オフラインの方が聞き逃すことはなく良いと思う
 ③グループワークの進め方
・グループ演習がある以上、オフラインでの受講が良いと思う。 いきなり知らない方と「1日演習です」は中々きつかった
・オンラインでのグループワークに限界を感じたため
 
 

3.オンライン研修に向けた取り組み

まだまだ新型コロナが収束しておらず、弊社としても原則オンラインでの開催を予定しています。最後にオンライン研修を快適にご受講いただけるよう、弊社が実施している改善に向けた取り組みをご紹介します。
 
①講師とのコミュニケーションについて
 〇対面でのコミュニケーションに近い環境をオンラインで再現
講師・ティーチングアシスタント(以下TA)は原則カメラON、受講者の方は可能な方にはカメラONをお願いし、顔の見える状態、相互コミュニケーションが促進される形での運営に努めています。
  ZOOMでの様子
 
 〇受講者間のオープンな対話の機会
・研修の講義パート冒頭にグループワーク間でのアイスブレイクを挟むことで、参加者同士のコミュニケーションを促進しています。いきなり課題の話といった硬い話ではなく、まずは自己紹介から始めることで、緊張を解きほぐして研修に臨むことが出来ます。
・また、自己紹介などを経てそのグループならではのグループ名を決めて頂くのですが、呼称があると愛着がわきますし、グループの発表資料にもより『手触り感』が感じられます。
 〇リアクション機能の活用
・ZOOMのリアクション機能(挙手や拍手ボタン)を多用し、カメラに依存しないコミュニケーションを積極的に取り入れるようにしています。カメラONはちょっと…といった方でも手軽にリアクションを取れる、ZOOMの画面上で他の受講者のリアクションも伺い知れる、といった、オンラインツールだからこそできるアクションも積極的に取り入れています。
 
②受講環境の構築・準備について
 〇わかりやすいビジュアルなインストール案内
・「これからはじめるデータサイエンス入門」以外はPostgreSQLやjupyter labといったコーディング環境の事前準備をお願いしています。講座1ヶ月前からインストールマニュアルをご案内し、インストールできない等のエラーに早期対応できる体制をとっています。
  Pythonインストールマニュアル
 
・マニュアルにもエラー対応を記載していますが、それでも解決されない場合は事前メールや開講前にZOOMでコミュニケーションを取り、個別対応にて問題解消に努めています。
 
③グループワークの進め方について
 〇ブレイクアウトルームの活用
・グループワークはZOOMのブレイクアウトルーム機能を用いて、グループごとにルームを作成し、専用のルームで実施します。グループに閉じた環境なので、画面投影しながら議論したり、チャットでスクリプトの共有や案出しをするのに便利です。
・グループワーク中は、講師・TAが巡回し、必要に応じてファシリテート役を担い、グループワークが停滞しないよう、つまずかないようサポートしています。
 〇チャット機能の活用
・休憩時間や事務連絡などにチャットを活用していますが、それ以外にも質問の受付や、参考情報・参考リンクの共有にも活用しています。チャットから直接リンクを辿れるので、受講者も手軽に参考情報にアクセスできるのはオンライン研修ならではのメリットですね。
・この他にも「全体の場で相談しづらい…」「スクリプトでエラーが生じているけど、講義の進行止めるのは忍びない…」といった方から個別チャットを受け取ることもあります。個別に、いつでも相談できる場としてチャットは、講義をサポートするTAの目線からも大変便利なツールだと実感しています!
 〇画像共有の活用
・研修自体は画面共有しながらですが、受講者からの質問やエラー対応にも画面共有機能は有効です。受講者に画面共有をお願いし、画面を見ながらエラー部分を特定・解消に努めています。スペルミスがあった際、口頭でスペルや細かな文言の修正は上手く伝わらないことがありますが、「このスクリプトに差し替えて実行してみてください」と、チャットでご提示するとすんなり伝わることも…。

 

4.さいごに

いかがだったでしょうか?オンライン化が社会的に浸透していき、この2年間で各々のオンライン化に対する意識やニーズも徐々に変わっていたように見受けられました。ですが、今後も研修にご参加いただく皆様にとって本当に快適な受講環境を提供するまでにはまだ道半ば、引き続き解決すべき課題はあると考えています。

貴重な時間をお預かりする立場でもありますので、皆様が満足のいくよう、新しい知見や経験を獲得できる場となるよう、日々精進していく次第です。アンケート結果にもあったように、オンライン研修では物理的にも距離を感じられる傾向があり、一対多のコミュニケーションがとりづらい点を踏まえつつも、チャット機能やリアクション機能を駆使して距離を感じさせない講座を目指しております。何か気になることがあれば、事前にお問合せいただき、不安をご解消の上ご参加ください。

以上、現場からでした!

講座風景

 

では、また次回、12月の公開講座でお会いしましょう!

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◆◆ 直近開催のブレインパッド講座「データサイエンティスト入門研修」のご案内 ◆◆

・2022年12月01日(水)~12月02日(金) 『これからはじめるデータサイエンス入門
・2022年12月05日(月)~12月06日(火) 『SQLによる集計・分析
・2022年12月07日(水)~12月09日(金) 『現場で活かせる統計解析実践
・2022年12月12日(月)~12月13日(火) 『機械学習による問題解決実践

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