イベント通信
公開講座(2023年3月)開催レポート
2023年04月19日
こんにちは! ブレインパッドの河合です。
新型コロナが流行り出し3年が経過し、ようやく流行が落ち着きはじめましたね。今年は久々にお花見に行かれた方も多いのではないでしょうか。今後も慎重な行動が必要ですが、コロナ流行前のような生活になることが待ち望まれますね。
さて、本日は2023年3月2日(木)~16日(木)にオンラインで開催されたデータサイエンティスト入門研修(公開講座)の開催レポートをお届けします
突然ですが、皆さんは学んだ知識のアウトプットはしていますか?最近は学校教育の場でも、教師が教科書を読んで板書する授業だけではなく、生徒同士でお題について考えて発表し合うといった、インプットだけでなくアウトプットを重視した知識の定着を促しています。
当社が提供するデータサイエンティスト入門研修(公開講座)では、講義やExcel操作・プログラミングのコーディングを伴うハンズオンに加えて後半で総合演習を行います。後半の総合演習は前半で学んだ分析スキルを駆使して集計・可視化、モデリングなどを行い、提案書フォーマットのアウトプットを作成する実践的な内容となっています。今回のレポートでは、アウトプットの内容に注目して、講座の雰囲気とその魅力をお伝えします!
2.『SQLによる集計・分析』のアウトプット紹介
3.『現場で活かせる統計解析実践』のアウトプット紹介
4.『機械学習による問題解決実践』のアウトプット紹介
5.ブレインパッドの研修では演習を通して実践力を鍛える
1.『これからはじめるデータサイエンス入門 』のアウトプット紹介
まずは、『これからはじめるデータサイエンス入門』のアウトプットをご紹介します。
『これからはじめるデータサイエンス入門』は、データサイエンスの概要や統計学の初歩の解説に始まり、データの見方や表現方法までを学ぶ講座です。
この講座の演習パートでは、小売店の購買記録をまとめたデータをExcel形式でお渡しします。
そして講座2日目の6時間をかけてビジネス課題に対する分析設計を実施し、データの集計・可視化から課題解決に向けた施策プランニングを数人のグループに分かれて行います。
以下の画像が、受講者がオンライン上で分析結果を発表した際のアウトプット例です。
左右の画像ではそれぞれ、小売チェーン店3社の集計結果と、分析結果のサマリーを報告しています。
(下図 左:Excelを使った集計結果、 右:分析結果のサマリー)
このグループは、データを断片的に分析するのではなく、早い段階で売上を細分化して競合他社と比較した要素を整理し、その後で深堀りして分析するポイントを明確化して効率良く演習を進めていました。
分析の中盤では、グループ内で分析作業を分担して進めており、個々人が講義パートで習得したExcelの集計方法を活用してしっかりと分析を行っていました。
その結果、分析結果のまとめ(図中のご提案サマリ)では、ビジネスの視点も意識した分析結果をアウトプットできており、本講座で学ぶべき内容をしっかり押さえた報告になっていた点が印象的でした。
このように本講座ではインプットだけでなくアウトプットを通じて学んでいただけるような仕組みを提供しております。
2.『SQLによる集計・分析』のアウトプット紹介
『SQLによる集計・分析』は、データベース言語の1つであるSQLを使用してデータハンドリングと集計方法を学ぶ講座です。
演習パートでは、小売店の購買記録をまとめたデータを、データベースに格納した状態でお渡しします。そして、講義パートで学んだSQLのスキルを駆使して、グループで協力してデータベースからデータを抽出し、集計・可視化をして課題に対する提案を行います。
以下の画像が、受講者がオンライン上で分析結果を発表した際のアウトプット例です。
左右の画像ではそれぞれ、SQLを使用した集計結果と、分析結果のサマリーを報告しています。
(下図 左:SQLを使った集計結果、 右:分析結果のサマリー)
グループメンバー全員がSQLの初心者でしたが、講義パートで習得したSQLのスキルを存分に活かした分析ができていた点も印象に残っています。
報告もわかりやすくまとまっており、分析スキルとビジネススキルがうまく噛み合っていました。SQLのコーディング手法だけではなく、SQLを活用した分析方法を学べていました。
3.『現場で活かせる統計解析実践』のアウトプット紹介
『現場で活かせる統計解析実践』は、統計解析で得た結果を統計的に正しく理解し、適切な意思決定支援に繋げる分析プロセスをPythonを使用して学ぶ講座です。
演習パートでは、小売店の購買記録をまとめたデータをcsv形式でお渡しします。そして、数人ごとのグループに分かれ、Pythonを使用した統計的な分析結果からその成果を発表します。
以下の画像が、受講者がオンライン上で分析結果を発表した際のアウトプット例です。
左右の画像ではそれぞれ、ロジックツリーを使ったビジネス課題であるKGIの要因分析の結果と、分析方針のまとめを報告しています。
(下図 左:ロジックツリー図、 右:分析方針のまとめ)
このグループは、分析を開始する前に売上向上に向けた複数の仮説を考え出していました。そして、ビジネスドメイン知識や今回使用するデータで分析可能な内容に注目して優先順位をつける事で、ビジネス価値の高いテーマに注力した分析ができていました。
また、分析の中盤では、講義で学んだPythonのコーディングスキルを活用してデータのクレンジングを丁寧に実施していました。分析作業はメンバー同士で分担し仮説に対して多様な分析結果を出せており、グラフを用いた適切な表現方法で他者に伝わりやすくまとまっていました。
講義で学んだ統計を用いた分析スキルとご自身のビジネス力とをうまく活用できた結果でした。
4.『機械学習による問題解決実践』のアウトプット紹介
『機械学習による問題解決実践』は、機械学習を使用した予測モデルの学習・推論・評価の一連のプロセスをPythonを使用して学ぶ講座です。内容は主に2値分類モデルを題材にしており、前半は講義やPythonを使用したハンズオンを行い、後半で総合演習を行います。
演習パートでは、小売店の購買記録をまとめたデータをcsv形式でお渡しします。そして、講義パートで学んだPythonのコーディングを活用して、購買の予測モデルを作成し、結果の評価・改善を行いながら最終成果を発表します。
以下の画像が、受講者がオンライン上で分析結果を発表した際のアウトプット例です。
左右の画像ではそれぞれ、作成した予測モデルの性能結果と、分析結果のサマリーを報告しています。
(下図 左:モデルの性能紹介、 右:分析結果のサマリー)
このグループは、ファシリテーターのタイムマネジメントが優れており、効率よく作業を進められていました。
演習の中盤では、作成した予測モデルの評価指標の選定で苦戦していましたが最終的には適切な評価指標を採用しており、講義で学んだ内容がしっかりと身についている証拠でした。
また、機械学習で予測する技術的な観点だけでなく、施策提案時に「どんな施策を・いつ・どのように実施するか」や「どんな影響があるか」というビジネス観点を考えられていた点も素晴らしいものでした。
5.ブレインパッドの研修では演習を通して実践力を鍛える
データ活用人材に求められるスキルは、「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」「ビジネス力」と幅広いです。言い換えると、データ活用人材は分析するだけではなく、「解決すべき課題は何なのか」や「分析結果を実務で使える形にどう落とし込むか」も重要となります。つまり、3つの力を総合して初めてビジネス課題解決に対する実践力が発揮されます。
今回ご紹介したように、当社の講座では講義によるインプットだけでなく、総合演習という実践の場を通じて分析結果を提案書にまとめる形式になっています。この演習をこなすためには、分析スキルだけでなく、分析スキルにビジネス力を掛け合わせる必要があります。
総合的な力が必要な演習はハードルが高いと感じるかもしれませんが、講師やTAの後押しによって解決に向けた確かな実践力の向上を実感していただけるはずです。
また、当社の講師・TAはデータ分析に精通したメンバーです。また、創業から19年間で蓄えたデータ分析の知見から、日本のデータ分析の第一線で活躍する経験を踏まえたアドバイスを行う万全の体制を整えています。
次回のデータサイエンティスト入門研修の開催は2023年6月です。詳細なスケジュールは下記リンクからお確かめください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
◆◆ 直近開催のブレインパッド講座「データサイエンティスト入門研修」のご案内 ◆◆
・2023年6月01日(木)~6月02日(金) 『これからはじめるデータサイエンス入門』
・2023年6月05日(月)~6月06日(火) 『SQLによる集計・分析』
・2023年6月07日(水)~6月09日(金) 『現場で活かせる統計解析実践』
・2023年6月12日(月)~6月13日(火) 『機械学習による問題解決実践』
・2023年6月14日(水)~6月15日(木) 『Pythonではじめるディープラーニング実践:画像解析入門』
お問い合わせ・お申込みをお待ちしております。