受講生の声
本講座への受講の経緯を教えてください
従来、一般消費者のニーズをインターネットリサーチでアンケートから取得したり、グループインタビューなどの定性調査の分析をするのがメインの仕事でした。
そのためアンケート結果の膨大なクロス集計表やインタビュー記録を読み込み、インサイトを得る知見は社内のノウハウとして蓄積されていたのですが、徐々に状況が変化してきました。
昨年からDMP(データマネジメントプラットフォーム)に蓄積されているブランドサイト訪問者のデータ活用や、Twitter、インスタグラムなどのソーシャルメディアの利用履歴などのデータをマーケティングに活用しよう!という機運が会社として高まってきました。
そして、このような会社全体の動きに伴って組織再編も行われました。
現在、私たちが所属する部署は約30名から構成されています。
主には事業部門向けのマーケティングリサーチを行います。
当社の場合、自社製品のカテゴリ別にリサーチ担当者がいて、事業部門と連携をとりながらリサーチを進めます。
そして、従来までは外部に調査や統計解析を依頼していたところを、リサーチ担当者を自社内で内製化することが会社の方針として推進されることになりました。
私たちは、DMPからデータを自分で取り出し、簡易的に分析してスピーディに事業部門に返せるようになることが求められるようになりました。
つまり、これまでのマーケティングリサーチ業務のスキルに加えて、データサイエンティストに近いスキルセットを業務上で求められるようになってきたということです。
そこで、今回の受講に至りました。
受講目的は、SQLの概要を掴みつつ、データ分析の考え方を習得することでした。
社内の同僚からはSQLを使えるほどのスキル習得まで、本当に必要なのかという声もありましたが、リレーションデータベースの仕組みやSQLの概要がどんなものかを知っておくことはデータ分析業務の遂行に必要であると判断しました。
業務では自社製品ブランド単位で担当者がアサインされるそうですが、
講座のグループワークを通じた演習はいかがでしたか?
何か新しい発見がありましたら教えてください
製品ブランド別に担当者が明確に分かれているため、業務でグループワークをすることはありません。
とは言っても、チームの中で相談をすることはありますし、月に1回の頻度で分析事例を部署内で共有する機会もあります。
前述の通り、会社の方針としてデータ活用をすることと内製化することが推進されているため、事業部門からリサーチ案件の依頼が多く寄せられるようになってきました。
その対応体制の強化策として、リサーチの経験者を外部から採用することはできていますが、データサイエンティストの外部採用は非常に難しいと感じています。
だからこそ、社員育成の必要性を感じていますし、またデータ分析のノウハウを社内に溜めていきたいという想いがあります。
ただ、現段階でデータ分析領域の社員向けにスキル育成プランのようなものは会社に用意されていません。
現状は、各自が担当リサーチ案件をこなすことでデータ分析の知識やスキルを経験として積んでいるというのが現状です。
そのため、データ分析プロセスの上流のところで、どのように分析していくかを考えるフレームが人(その人の経験値)に依存してバラバラになりやすい傾向があります。
そういう意味で今回の講座で学ぶことによって分析を進めるためのフレームワークとその使い方に触れることができ、頭の整理をすることができました。
また、普段から私が関わっているリサーチの課題に対してこういうアプローチもあるのか!という気付きもあったので満足しています。
(演習が終了した後、講師による回答例の解説を聞いて)データがきれいにまとまっていく様子を見ると、こう考えるといいのかと納得しましたし、ここまでくれば楽しいと感じることができるのですが、そこに至るまでのアイディアや材料を整理していく過程の辛さを久しぶりに感じることができました(笑)。もっと鍛錬しないといけない!と思いました(笑)。
グループワークにおいては、全員で作業しても効率が悪いと分かっていてもうまく助け合えないこともありましたが、グループワークを体験できて良かったです。
Y.O様(営業出身):受講したことを今後の業務にどう活かされますか、
またデータ分析に関連するご自身のキャリアプランがあれば教えてください
SQLは初心者レベルでした。
活用レベルに至るほどの十分な理解ではありませんが、SQLの構文を書く一歩手前の「どうデータを置くと取り出しやすいか」、「綺麗なデータマートの作り方」なども知識として知りたいです。
また、「(SQL担当者に)こういう風に依頼すると、ちゃんと返ってきやすい」というところも理解したいと思いました。
私は、データ分析スキルを軸に営業経験を活かした戦略的なPR(注)に興味があります。
自社で取り扱っている商品・サービスが購入に至るか否かの最終的なブランド・ロイヤリティの差は、顧客や世の中への発信能力にあると思っています。
多くの一般消費者に対して強く印象付けられるような情報を如何に発信するか?データ活用でどこまでできるのかを挑戦したいです。
以前まではアンケートデータやインタビュー結果などの定性データが分析対象でしたが、今後はデータベースからデータを抽出したリアルデータを最大限に活用して、データからものが言えるスキルを身に着けていきたいと考えています。
自社製品を深く理解し、深く伝えることができれば、ほとんどのお客様が「あ、いいね!」「そうなんだ!」と言って納得・共感した上で購入してくださいます。
これは、1対1のコミュニケーションですと簡単に実現できますが、企業対市場になった途端に誰と誰か分からなくなり、メッセージが抽象的になります。
お互いに誰だかわからない同士のコミュニケーションになると、正しい情報が伝わりに難くなりますし、”本当に”伝えたいことを言えなくなってしまいます。
イメージですが、(伝えたいことを)言えない中でも空気感でうまく伝えたり、買いたいと思う条件を抽出して自社のメッセージをデータを活用して適切に補完、増幅させて伝えられるような仕事を自分の手で実現できたら、いいと思っています。
データからものが言えるようになるまで、しっかり鍛錬を積み重ねて、周りに迷惑をかけながら(笑)実力を養い、自社の事業に貢献していきたいです。
(注)PR:「PR:Public Relations」国家・企業・団体などの組織体または個人が、一般大衆に対して情報を伝播したり情報や意見を受け入れること。
H.M様(情報システム出身):受講したことを今後の業務にどう活かされますか、
またデータ分析に関連するご自身のキャリアプランがあれば教えてください
グループ演習を通じて、データ分析・活用において一番重要なのは、ロジックツリー(分析設計の方針)設定であると思いました。
方針を立てる段階で正確に課題を把握していないと、どんなに高度な分析を行ったとしても解決する効果が小さくなってしまいます。
今後の業務に意識していきます。
私は会社の方針として推進されている新しいマーケティングの仕組みを、リサーチ担当者として実現し、定着させていきたいと思います。
また、マーケティング施策の効果検証にも興味があります。
SNSデータの活用など従来にはなかった手法による効果検証を実施し、そしてそれらのフレームワークを確立させていきたいです。
講座受講をご検討中の方へのメッセージをください
Y.O様(営業出身)――――
データ分析自体はできるが、課題の抽出~議論~提案までのプロセスをなかなか経験することができない人/不足している人にとっては、非常に良い実践の場になります。
データエンジニアの方にとっては、異なる部署でベクトルを合わせていく方法、問題や解決の方向性を設定することを体験できる貴重な機会です。
H.M様(情報システム出身)――――
分析課題を設定し、それをブレークダウンする――課題解決するために、SQLでデータ取得して現状把握する――分析の型、アプローチの仕方が講座全体を通して身に付きます。
課題解決につながるための分析という所を意識した実務につながる講座であると感じました。
単純にSQLが書けてデータを抽出・加工する技術があるだけではなく、SQLを使ったデータ分析によってビジネス改善までのプロセスを経験ができる有益な講座でした。
※今回お二人が受講した講座について詳しく知りたい方は『SQLによる集計・分析|データサイエンティスト入門研修』をご覧ください。
*文中に掲載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
*文中に掲載されている情報は、発表日現在の情報です。情報は予告なく変更される可能性がございます。