ブレインパッド、Webプラットフォーム/レコメンドエンジン「Rtoaster」に
自然言語処理エンジンによる「コンテンツマーケティングレコメンド機能」を追加
ファーストユーザーとして「ダイヤモンド・オンライン」に導入
機械学習による大量コンテンツへの「意味タグ」付けと「プライベートDMP」への蓄積を実現
株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長:草野 隆史、以下ブレインパッド)は、ブレインパッドが開発・提供するWebプラットフォーム/レコメンドエンジン「Rtoaster(アールトースター)」に自然言語処理エンジン「Semantic Finder(セマンティックファインダー)」による「コンテンツマーケティング(*1)レコメンド」の新機能(*2)が追加されたことを発表します。本機能は、ファーストユーザーとして、株式会社ダイヤモンド社が運営する経済・ビジネスの情報メディアサイト「ダイヤモンド・オンライン」に導入されます。
「Rtoaster」は、Webサイト内のユーザー行動情報、CRMシステムの顧客属性情報などを利用した「プライベートDMP(*3)機能」と「高精度なレコメンドエンジン」をベースに、サイトを訪問した一人ひとりのユーザーの趣味や嗜好に応じて最適な情報を提供する「パーソナライズ・レコメンド機能」を、Webサイト/広告/メール(*4)等の複数チャネルで横断的に実現するマーケティング・ソリューションです。
「Semantic Finder」は、「"文脈を理解する"自然言語処理」をコンセプトに、ブレインパッドが独自で開発・提供する自然言語処理エンジンです。従来のテキストマイニング製品では実現が難しいとされていた、テキスト情報が持つ意味そのものを正確に理解し、人間が解釈するのに近い判断を行うことが可能です。
このたび、「Rtoaster」にコンテンツマーケティングレコメンド機能として、「Semantic Finder」の高度なテキストデータ解析技術が採用されたことで、従来の「Rtoaster」のレコメンド・アルゴリズムに加えて、Webサイト、広告文、メール文等のコンテンツを対象とした、各種テキストデータ解析によるレコメンド・アルゴリズムも利用することが可能となりました。また、このテキストデータ解析の結果を「Rtoaster」のプライベートDMPに蓄積し、セグメント情報として高精度なレコメンドに利用できるなど、さまざまなシーンで活用できます。
本機能は、テキストデータを大量に保有するメディアサイト等において、お客様のコンテンツマーケティング施策をより精緻に行い、ビジネスを加速させることが可能です。
■「Rtoaster」のコンテンツマーケティングレコメンド機能 イメージ図
■「Rtoaster」のコンテンツマーケティングレコメンド機能 主な特徴
1. 「コンテンツ解析 × プライベートDMPのデータ解析」による高精度なレコメンド
- クローリング等により取得したWebサイト、広告文、メール文等のテキストコンテンツを、自然言語処理エンジン「Semantic Finder」がリアルタイムでコンテンツ解析を行い、キーワードを抽出します。抽出されたキーワードは、コンテンツを閲覧したユーザーのプライベートDMPの関連情報から機械学習によって自動拡張されます。
- コンテンツ解析結果(キーワード、人気、鮮度...等)とプライベートDMPのデータ(ユーザーの行動履歴、属性、ソーシャルデータ等の外部データ...等)を掛け合わせたレコメンド・アルゴリズムによって、最適なコンテンツマーケティングレコメンド機能を提供します。
- 「コンテンツ解析 × プライベートDMPのデータ解析」によるハイブリッドなレコメンド・アルゴリズムは、従来のアルゴリズムでは難しかった新着コンテンツ(新着ニュース等)についても、より一人ひとりの趣味・嗜好に合わせて高精度にレコメンドすることを可能にします。
2. プライベートDMPの拡張
- ユーザーが閲覧したWebサイト、広告文、メール文等の各種テキストコンテンツを解析した結果から自動的に「意味タグ(*5)」を生成し、そのユーザーがどういう趣味・嗜好をもっているのかを、時系列を加味した機械学習アルゴリズムを通じて、「Rtoaster」のプライベートDMPに蓄積します。
- 従来のコンテンツマッチレコメンド機能のようにコンテンツ解析結果をレコメンドエンジン内のみで利用するのではなく、プライベートDMPへ蓄積することで、コンテンツ解析結果によるプライベートDMPの拡張を実現します。
- これにより「Rtoaster」のプライベートDMPデータから、Webサイト/広告/メール等の複数チャネルで横断的にコンテンツマーケティングを実践することが可能となります。
■ファーストユーザーである株式会社ダイヤモンド社 デジタルマーケティング室 真中 健司 様からのコメント
「今回、自然言語処理の導入により、弊社の膨大なコンテンツに対してURLベースやカテゴリベースでは発見できない意味タグが自動生成できるようになったのは大きな価値です。また、自動生成されたコンテンツの意味タグと、DMPに蓄積された読者の行動履歴を掛け合わせることにより、これまで実現できなかった精度でレコメンドやターゲティングを行える環境が整いました。現状はまだ部分的な実装ですが、順次ブレインパッド様との実証実験を繰り返し、実装範囲を拡大してまいります。」
(*1)コンテンツマーケティングとは、顧客を適切に理解し、最適な価値のある情報(コンテンツ)を作成または共有することで顧客との関係性を良質なものとし、ブランドロイヤリティを向上させるマーケティング手法のこと。
(*2)コンテンツマーケティングレコメンド機能は、「Rtoaster」のオプション機能となります。
(*3)プライベートDMP(Data Management Platform)とは、企業が自社のさまざまなマーケティングデータや外部データを集約し、活用するために構築するデータ基盤のこと。
(*4)レコメンドメール機能は、「Rtoaster」のオプション機能となります。(「Rtoaster」とメール配信システムとの連携にて実現する機能)
(*5)ウェブサイトおよびその利用者の趣味・嗜好を収集・分類した属性情報(タグ)のこと。
■ご参考情報
●「ダイヤモンド・オンライン」について http://diamond.jp/
毎月450万人以上のビジネスパーソンがアクセスする経済・ビジネスの最新情報メディア。ビジネス週刊誌「週刊ダイヤモンド」編集部発の最新記事をはじめ、数多くのベストセラー書籍、ビジネス&マネー雑誌を擁するダイヤモンド社ならではの広くて深いオリジナル連載、ジャーナリスティックな視点で鋭く切り込む記事が毎日更新されています。
●「Rtoaster」について http://www.rtoaster.com/
「Rtoaster」は、サイト内のユーザー行動、CRMデータ、外部データとのセキュアな接続によるデータ拡張などから、お客様独自のプライベートDMPを容易に構築します。この強力な「プライベートDMP機能」と「高精度なレコメンドエンジン」によって、広告/Webサイト/メールなどの多様な顧客接点におけるパーソナライズアプローチ、行動ターゲティング/レコメンドを実現します。複数のチャネルを横断した最適な顧客コミュニケーションを高度かつ精緻に行うことが可能なマーケティング・ソリューションです。
●「Semantic Finder」について http://www.brainpad.co.jp/solution/semanticfinder/
「Semantic Finder」は、これまで活用しきれていなかった膨大なテキストデータから有用な情報を抽出し、ビジネスへの活用を強力に支援するために開発された自然言語処理エンジンです。ブレインパッドのデータマイニング技術を活かした豊富な分析サービスの経験に基づく、独自の精緻なテキストデータ解析アルゴリズムを容易に利用できる形式で提供することで、お客様のテキストデータのビジネス活用を強力にサポートします。
●株式会社ブレインパッドについて http://www.brainpad.co.jp/
(東京証券取引所 市場第一部:証券コード 3655)
本社所在地:東京都港区白金台3-2-10 白金台ビル
設立:2004年3月
代表者:代表取締役社長 草野 隆史
資本金:330百万円(2014年3月31日現在)
従業員数:133名(連結、2014年3月31日現在)
事業内容:アナリティクス事業/ソリューション事業/マーケティングプラットフォーム事業
*本ニュースリリースに掲載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
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以上