日本ビジネスプレス × ブレインパッド、WEBメディア向け統合ソリューション「Media Weaver Drive」を共同開発
- メディアビジネスを進化させるデータ活用プラットフォームに「Rtoaster」が採用 -
株式会社ブレインパッドは、株式会社日本ビジネスプレス(本社:東京都港区、代表取締役社長:菅原 聡)と「Media Weaver Drive(メディアウィーバードライブ)」の提供を開始することを発表いたします。 「Media Weaver Drive」は、WEBメディア運営における内部回遊率改善などのグロースハック、運用型広告を中心とした広告事業、有料会員獲得などの課金事業と、メディア特有のKPI管理をトータル支援できるWEBメディア向け統合ソリューションです。
このソリューションは、日本ビジネスプレスのWEBメディア向けにサイト構築・運用を支援するための統合プラットフォーム「Media Weaver」に、ブレインパッドのレコメンドエンジン搭載プライベートDMP(*1)「Rtoaster(アールトースター)」、自然言語処理(*2)エンジン「Mynd plus(マインドプラス)」の技術を組み合わせ、両社にて共同開発いたしました。
■共同開発の背景
日本ビジネスプレスは、「Media Weaver」を通して、50を超える有力メディア様のデジタル化支援を行っております。また、ブレインパッドは、「Rtoaster」や「Mynd plus」を通して、数多くのメディア様のデータ活用支援を行っております。
昨今、WEBメディア運営においては、データ活用に関する諸課題(WEBメディアから取得できる各種データを広告収益やPV/UB(Unique Browser)数の増加に活かせていない、データを扱える人材そのものが不足している、CDPやDMPなどの導入済ツールを活用できていない、など)が、浮き彫りになっています。
このような状況の中、両社は、それぞれが長年培ってきた豊富な経験と知見を活かし、データ活用推進に必要な「ソリューション」と「データ活用人材」の二つの観点から、「Media Weaver Drive」を共同開発する運びとなりました。今後、この「Media Weaver Drive」を活用し、メディア様が抱える、デジタル化におけるデータ活用の課題解決を迅速に実現してまいります。
■「Media Weaver Drive」の機能
1. コンテンツ解析機能
高度な自然言語処理技術を用いてメディア様のコンテンツデータを解析。コンテンツ毎の特長語の抽出や、メディアコンテンツのクラスタリングなどを行い、ビジネスに活用しやすいラベルを自動的に付加します。
2. レコメンド機能
一般ユーザー、無料会員、有料課金会員などさまざまな軸でセグメントを生成。例えば、有料課金会員には自社メディア内の興味のある記事への誘導を行い、一般ユーザーには広告配信を行うなど、内部回遊と広告収益向上を同時に実現させる機能です。(※ユーザーの区分については、適宜、設定させていただきます。また、広告配信については、メディア様が利用しているアドサーバーと接続を実施する前提となります。)
3. リアルタイム関連記事機能
記事の下などによく見られる関連記事をリアルタイムで自動生成。過去記事への流入があった際も、最新の関連記事を表示できるため、内部回遊率向上に貢献します。
4. DMP(オーディエンスデータ拡張)機能
自社メディアの保持する会員属性データやコンテンツ閲覧に基づく興味関心などのオーディエンスデータを元に、セグメンテーションを実現。また、来訪ユーザー毎のオーディエンスデータ拡張も可能です。
■今後の展開
現在、「Media Weaver Drive」は、日本ビジネスプレスが運営するビジネス系オンラインメディア「JBpress」にてテスト導入を実施しており、非常に高い効果を創出しております。今後はその実績をもとに、「Media Weaver」をご利用のメディア様への先行導入を進め、本ソリューションの精度、価値を高めてまいります。
■株式会社日本ビジネスプレス メディアビジネス事業部 Chief Contents Data Analyst 鵜山 雄介様からのコメント
当社は、WEBメディアから取得できるデータの活用に対する課題を以前より感じており、その課題を解決するためのソリューションを模索していました。
このたびブレインパッドと共同開発した「Media Weaver Drive」には、同社が提供する「Rtoaster」および「Mynd plus」を採用しています。その理由は、レコメンドロジックの多彩なバリエーションやチューニングなどメディア様が求める精緻な記事推奨精度を実現できること、そして、今後さまざまなメディア様に「Media Weaver Drive」を提供していく際にも、各メディア様にフィットするであろう多彩な機能群が備わっていることです。また、各メディア様の読者がタイムリーに記事を読む体験や機会を損なわないためには、各種機能にリアルタイム性が求められる点などもふまえると、共同開発のパートナーとしてふさわしいのはブレインパッドだけでした。
今後、両社で「Media Weaver Drive」の導入を進める際にも、ブレインパッドのデータ活用に関する豊富な知見・ノウハウに基づく支援・アドバイスを期待しています。
(*1)DMP(Data Management Platform)とは、広告主・メディア・ECサイトなどが保有するさまざまな大量データを収集・分析し、主にマーケティング用途での利用・活用を可能にするデータ基盤のこと。
(*2)自然言語処理とは、人間が日常的に使っている自然言語をコンピュータに処理させる一連の技術のこと。
■ご参考情報
●「Media Weaver(メディアウィーバー)」について
2010年に提供を開始した「Media Weaver」は、メディアサイト構築運用を支援するために生まれたクラウドサービスです。「CMS(コンテンツ管理システム)」としての基本機能に加え、汎用的に利用できるデータベース機能などの拡張機能をご提供します。出版社・新聞社の皆様を中心に約50のサイトにご利用いただき、その月間総ページビューは約13億6444万、月間延べユニークブラウザ数は約2億7727万に達しています(2020年4月時点)。10年余にわたり、約50の有力メディア様の開発・実装の経験と、ノウハウを満載した統合ソリューションを、デザインからコンテンツ配信まで一気通貫のサービスとして提供しています。
●「Rtoaster(アールトースター)」について
「Rtoaster」は、ブレインパッドが開発・提供する最先端のレコメンドエンジンが搭載されたプライベートDMPです。
データの蓄積・管理から、スマートフォンアプリ/ウェブサイト/デジタル広告/メールなどの多様な顧客接点におけるパーソナライズアプローチ、行動ターゲティング/レコメンドといったアクションまで、デジタルマーケティングを強力にサポートします。複数のチャネルを横断した最適な顧客コミュニケーションを高度かつ精緻に行うことが可能な、国内最大規模のプライベートDMPとして、250社以上のさまざまな企業に導入・活用いただいております。
また、ツールの提供に留まらず、豊富な経験を有するデジタルマーケティングコンサルタントによる導入・運用支援(要件定義からKPIの設計、施策の設計・実行、効果測定・改善案の提示)までをトータルに提供しております。
●「Mynd plus(マインドプラス)」 について
「Mynd plus」は、人工知能・機械学習・統計学などの技術を駆使し、テキストデータを解析する自然言語処理エンジンとして、ブレインパッドとグループ会社であるMynd株式会社により共同開発されました。本製品には、Mynd社が提供するニュースキュレーションアプリ“Mynd”の技術や自然言語処理のノウハウが活用されております。
●株式会社ブレインパッドについて
(東京証券取引所 市場第一部:証券コード 3655)
本社所在地:東京都港区白金台3-2-10 白金台ビル
設立:2004年3月
代表者:代表取締役社長 草野 隆史
資本金:575百万円(2020年3月31日現在)
従業員数:326名(連結、2020年3月31日現在)
事業内容:企業の経営改善を支援するビッグデータ活用サービス、デジタルマーケティングサービス
●日本ビジネスプレスグループについて
日本ビジネスプレスは、豊富なメディア運営のノウハウと高い技術力を駆使し、メディアサイトの構築・運用を支援する独自のクラウドサービス「Media Weaver」の提供や、さまざまな収益化支援サービスを通じて、良質なコンテンツメディアの事業運営をサポートしております。また、月間6,000万PVを誇るビジネス系Webサイト「JBpress」の運営や書籍の出版を通じて各種コンテンツを提供しております。さらに、自社媒体、お客様媒体を問わず、媒体社の垣根を越えたメディア横断型の広告やプロモーション商品を企画・販売することで、広告主様や広告会社様に新しい広告コミュニケーション価値を提供しております。2015年10月より、それぞれの事業を切り離して、以下の3社に分社いたしました。
株式会社日本ビジネスプレス、株式会社JBpress、株式会社ビジネスメディア・ファクトリー
*本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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以上